ソースコード共有とバージョン管理をお手軽に始められる最も新しい方法

今回はリポジトリサービス「CODEPLANE」とGithubオフィシャルアプリを組み合わせて、ソースコードの管理を低コストでかつ便利にしてしまおうというお話です。

「CODEPLANE」はGithubと同じくGitコマンドが使えるリポジトリサービスで、まだベータバージョンの新顔。「Github for Mac」はGithubがリリースした専用のアプリケーションです。そして、これらを組み合わせて使ってしまおうという内容をお届けします。

  1. 「CODEPLANE」というサービスを知りました。
  2. Githubが「Github for Mac」というツールを出しました。
  3. 「CODEPLANE」と「Github for Mac」を組み合わせてみました

何人かで共同の開発やハッカソンなどの開発系イベントなど、ちょっとソースコードの共有とバージョン管理を使いたい!という人に朗報な感じです。また、Macを利用して開発をされている人で、バージョン管理で楽したいなという人にもお勧めです。

1、「CODEPLANE」というサービスを知りました


CODEPLANE – 共有ユーザー数無制限のgithubライクサービス from A-Listers


私はGithubをそれほど使い込んでおらず、使っているのは主にGistというものです。(このブログでもソースコードを掲載したい時には、Gistにソースを置きembedして使ってます。)

上記の記事からCODEPLANEというサービスを作った経緯のブログ記事「WHY I'VE BUILT AN ALTERNATIVE TO GITHUB」を読んでみました。不満はこう書かれています。

40のプライベートなリポジトリを持ち、色んな人と開発をしている場合、Githubのビジネスプランだと月額$100払うことになる

だいぶ変な訳かもしれませんがお許しを。ということで、自分でサービス作ることにしたそうです。たしかにリポジトリ換算されると一見お得に見えますが、中がスカスカになりがちなので、ストレージ課金に比べるとちょっと割高な印象ではあります。サービス作者の気持ちは理解できます。

そんな思いからできたCODEPLANEさんなので、Githubと幾つかの違いがあります。

1,WebのGUIは無く、基本コマンドライン(黒い画面)
  Githubが楽しい点として、ソースコードのビューアーが秀逸な点が上げられますが、
  CODEPLANEはこの点は割り切っています

ソースを読むのは楽しいのですが、プライベートなので読める必要性は低いので問題なし。

2,料金は9ドル
  1アカウント2GBでリポジトリ数は無制限
  各リポジトリにアクセスし開発を共にする人の数も無制限
  料金は9ドルのワンプライス

なんと解りやすいんでしょう。

3,AmazonS3とRackSpaceへのバックアップも可能
  複数個所へのバックアップも可能です。

AmazonS3へバックアップできるということは、かなりランニングコストを抑えることができます。そして、ソースコード程度の容量であれば現在の無料サービスの範囲内に十分収まるでしょう。なんと、バックアップ無料です。

逆に、最大の共通項はGitコマンドが使える互換な操作にあります。従って、Githubから切り替えても従来と同じ感覚で使えることになります。これは乗り換える場合、非常に重要なポイントとなることでしょう。互換性は乗り換えでも重要ですが、GithubとCODEPLANEを組み合わせて使うなんていうことも考えられるかもしれません。過渡期はCODEPLANEを使い、安定してきたらGithubとか。

私のようなLLによる開発のメインの人にしてみると2GBは結構広大で、この価格でリポジトリを持つことができ、さらに多くの人と気軽にリポジトリ共有ができるのはかなり魅力的に感じます。アカウント作成後30日間は無料でお試しできるそうです。(ベータ期間内は無料とのことなので、もしかすると30日後もベータならしばらく無料ですね。)

ということで、これは使えそうだなと思った次第です。ふむ、すばらしい。

2,Githubが「Github for Mac」というツールが発表されました


Github for Mac – GithubがMac用の”かわいい”専用クライアントをリリース from A-Listers

私はGitのコマンドをよく理解していません。以前自分のサーバにリポジトリを作ったりもしてますが、すっかり忘れてしまいました。私は怠惰な人間なので、やはりGUIとかで使えると便利です。
と思っていたら、ついに作ってくれました。
これでコマンドを打たなくてもコードの公開やバージョン管理ができるわけです。素敵!
スクリーンショットを見ると、非常に素敵な感じです。これを無料で公開ですか!リポジトリGithubにしましょうってことですか!!思わず「異議無し!」とクレジットカードを握りしめ、Githubと契約しそうになってしまいます。

記事を読んでいると、最後の方に
 手動でgithub以外のリポジトリをマスタにする事も可能なようです。
と書かれていました。

・・・ん?
・・・あ。
ひらめきました。たぶんご想像の通りですが。

3,「COLEPLASE + Github for Mac」をやってみようのコーナー


たぶん「Github for Mac」は裏で特殊なことは何もしておらず、私が忘れてしまったコマンドを駆使していることと思いますので、いけるのでは?と思いトライしてみたところ・・・はい、見事成功です。

以下、MacOSXユーザーのみですが、幸せになる方法をお届けします。

1,CODEPLANEのアカウントを作る
  • カード番号の登録など無粋なものなしで、あっという間にアカウント作成完了できます。
2,CODEPLANEにsshのキーを登録する
  • ログイン後、右上「Your account」をクリック
  • Your SSH Public Keysに行き、Add another public keyをクリック
  • SSHのキー登録の画面になりますので、ご利用のMacのターミナルで以下を実行
less ~/.ssh/id_rsa.pub
  • 表示されたssh-rsaから最後のメアドまでをコピーして「SSH public key」へペースト
  • Nameは何でもいいと思いますが、メアド辺りが妥当でしょう。
  • なお、上記のlessで表示されない場合は「ssh-keygen」を調べて作ってみて下さい。
3,リポジトリを作成する
  • CODEPLANE右上「Repositories」でリポジトリ画面に行き、Create repositoryを行います。
  • 入力した名前のリポジトリが作られ、インジケーターがクルクルまわっていると思うので、おもむろにブラウザをリロードして下さい。(リロードしないとクルクル回ったままでした。)
  • リポジトリの名前の下に「git@codeplane」で始まる灰色の文字列が出ると思うので、これをコピーしておきます。
4、Macのターミナルを立上げて、リポジトリをクローンする
  • ターミナルを立上げて、ファイルを保存したい位置などに移動して下さい。
  • その後、以下のコマンドを実行します。(以下の「git@codeplane.com:XXXXX/YYYYY.git」の部分は3でコピーしておいた文字列で置換えて下さい。)
% git clone git@codeplane.com:XXXXX/YYYYY.git
  • いくつか質問されるかもしれませんが、先へ進めて下さい。
  • 終わると、リポジトリ名のディレクトリができているはずです。


CODEPLANEだけを使うのであれば、以上でもうお好きにどうぞ。コードを追加し、git commitしてなどコマンドを駆使すればちゃんと動くと思います。

では、以下はコマンドなんて嫌!という人ためのGUI準備。
  1. http://mac.github.com/ から「github for mac」を入手しインストール
  2. 立上げると(当たり前ですが)Githubのアカウントなどを設定しましょう!と言ってくるので、おもちの方は登録を。持っていない場合は、左下のSKIPをクリック
  3. リポジトリの一覧画面になると思うので、CODEPLANEの4で作成されたフォルダまでFinderを開く
  4. フォルダをおもむろに、Github for Macの画面左下にあるDrop場所に落とす!

以上です。これで、準備完了。

あとは、何か適当にファイルを入れてみて、リポジトリの名前右にある矢印をクリックし、Changesからコミットを行い、BranchesにてPublishをクリックするとリポジトリに無事書き込まれると思います。

私の環境では「Github for Mac」がリモートへ書き込みに行く時にエラーが起きてしまいました。どうも「ssh-askpass」というものが見つからないというエラーでした。
ググったところ「ssh-askpass on OSX 10.5」が見つかりましたので、書かれている通りファイルを作ってみたらうまく行きました。

ということで、GUI付きのプライベートなGithubクローンのリポジトリを無料でゲット完了です。是非お試しあれ!